読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Distortion Life

ゲーム開発者つよがエンタメを思考したら発信するブログ

「X-MEN DAYS OF FUTURE PAST」を観た感想は『返り咲きの意地を見た!』だった

映画 アメコミ

X-MENの最新作を観ました。
 前作「X-MEN First Class」が2011年公開ですから早いもので公開は3年も経っていたことになります。第1作目の公開は2000年(覚えやすい)ですので、都合14年も続いているシリーズです。

 当時「ウルヴァリンかっけー!」と言っていた10歳の子供が24歳になっていると思えば、もはやヒュー・ジャックマンは本物のヒーロー同然でしょうね。僕などが子供の頃にX-MENの映画シリーズに触れていたとしたら、思い切り人生に影響を受けてしまっていただろうなと思います。つーても20代の時に1stを観たあと、しっかり影響されてるわけですけど。

 以下ネタバレを気にせず書くつもりですので観る予定の人は読まれませんよう。

基本情報

X-MEN:フューチャー&パスト 3枚組コレクターズ・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]

X-MEN:フューチャー&パスト 3枚組コレクターズ・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]

 

2023年、バイオメカニカル・ロボット「センチネル」によって地球は壊滅へと向かっていた。プロフェッサーXは宿敵のマグニートーと手を組み、1973年にウルヴァリンの「魂」を送り込み危機の根源を絶とうする。50年前の自分の肉体に宿り「センチネル・プログラム」の開発を阻止しようとするウルヴァリン。しかしその間も、2023年では暴走するセンチネルの過酷な攻撃で、地球滅亡へのカウントダウンが進んでいた。2023年と1973年。2つの時代が同時進行する激しいバトルは、想像を絶する結末へと向かう――。

感想

前作は、マシュー・ボーン監督のセンスが良過ぎて、その時点で間違いなく過去最高傑作だと感じました。ブライアン・シンガー監督ももちろん最高です。X-MENという概念を実写映像化するにあたって、1stで見せたアレンジはアレ以上のものなどなかったでしょうし、原作が持つ重たいテーマをしっかり描いていたのも素晴らしかったなと思います。

 個人的にはX-MEN2が大好き。ただ、とにかくX-MEN First Classは明らかに違う次元で良く出来た作品だったのです。

 チャールズとエリックの友情が描かれるシーンや別れのシーンでは、何度か涙してしまった程です。スピンオフ含め、最高傑作はX-MEN First Classという認識だったのが昨日まで。ブライアン・シンガー監督作品X-MEN DAYS OF FUTURE PASTを観た今、その順位は変わりました。ブライアン・シンガー返り咲きの意地を見せつけられた感じです。

 とっ散らかっていた設定やちょっとしたエピソード、過去作品との繋がりなど、これでもかと言わんばかりのサービス精神で畳み掛けられる130分でした。もちろん過去作を一切観ていない状態でも楽しめるとは思いますが、過去作品全てを観た状態での鑑賞を強くお勧めしたいのです。

 スター・ウォーズep3単体を観てもそこそこ楽しめるものの、ep4~dp6を観ているのとそうでないのとでは楽しみのレベルが桁違いであるのと同じですね。

 未来が書き換わるタイプの話なので、変わったという事を認識する為には本来の未来を知っておく必要があるわけです。また、キャラクタ達が過去作のエピソードで抱えてきた苦悩や経験がしっかり反映されていたりするのが嬉しいです。

映像の話

全く新しい登場人物達も、最高でした。特にクイックシルバーは秀逸。彼の事を全く知らない人でも、能力発現のシークエンスは大いに楽しめるだろうと思います。確実に見所の一つです!

 ただ残念ながら、エリックの実子という設定は全く無視されていたし、スカーレットウィッチの事もまったく触れられていない。まーしゃーないかー。その設定をイキにして登場をややこしくさせるくらいなら、別人設定で協力させる方が得策だったんだろうなー。

 僕はクイックシルバーが活躍するシーンがこの作品中で一番好きなパートです。ダンドツで良いです。アヴェンジャーズ2でも、クイックシルバーが登場し更にはスカーレットウィッチまで登場するとの事らしいですけど、役者は別人でマグニートとの関連も設定として採用されないとか。

 この辺りは入り組んだ権利関係の影響ですな……。残念です。

センチネルの怖さが秀逸

センチネルのアレンジも想像以上に良かったのです。X-MEN3でバトルシミュレータに一瞬登場したセンチネルの頭だけでも喜んでいたものだったんですが、こんなに恐ろしくてスタイリッシュなセンチネルが観れる事になるとは、長生きするものです。冒頭10分で圧倒的な強さを見せつけて、一気に絶望的な未来を印象付ける演出にはドキリとさせられました。

 新キャラのミュータント達が登場10分で次々と惨殺されるとは。嗚呼!ビショップじゃん!ブリンクまで!やったー!ってもう死ぬの!?ぼろ負けやん!?えええええ!?とにかく、めさめさ怖い。デザインを観ただけの時は正直言って微妙だなと感じていたのですが、全然よかったです。アレはアレで正解。

 どうでもいいけど、「エイジ・オブ・アポカリプス」の時のブリンクが大好きな僕としてはちょっとだけイメージ違うんだよなーと感じていました。ちょっとだけ残念(贅沢)。

2倍でお得

未来と過去が同時進行するのでキャストがまるっと2セット用意されているようなものです。一時期のキングクリムゾン、ダブルバンドのような感覚。若チャールズと老チャールズの対話シーンは泣けたな。

 若さが未熟さとなって表れているチャールズに対し、ミュータントの未来の為に同報を愛し闘い続けるブレないエリックという構造も、2世代を同時に登場させる事でよりわかりやすくなっています。結局は二人の友情(恋愛)物語なのだな、どこまで行っても。

 物語は未来改変が成功し色々の出来事が無かった事になり、つられてX-MEN1~3での出来事も改変され別の未来として存在するラスト。ジーン、スコットの復活は胸が熱くなりました。フェニックスを泣きながら殺すシーンを思い出します。

 その他、あれ?こうなるとあの出来事は?とかあの設定は?といった隅っこのディテールが気になり始めたりもするのですが、それはまあいいかと思える程度に作品が面白かったのでこの際無視する事にします。スピンオフ含め、これから3作はX-MENの映画が作られるそうなので、いいヒキで終わった感じですよ。

最後に

エンドロール後のお楽しみは今回も用意されています。次回作としてすでに発表されている彼、明らかにアポカリプスだ!

 「エン・サバー・ヌール!」

 奥に見えた4つのシルエットはフォー・ホース・メンてことかな。ウルヴァリンが絡むのか気になるな。ミスター・シニスターも登場するのか?また数年あれこれを妄想する楽しみを植え付けられてしまいました。

 ここまで読んでしまった危篤なあなたは、すでに新作を観たか、X-MENに興味がなく暇だったか、のどちらかでしょう。興味がないというあなたには、せめてX-MEN First Classだけ観てみてほしい。

 これでイマイチだな、と感じたら新作も見ないほうが良い、趣味が真逆確定だから。もし面白いと感じたら、シリーズ制覇ですぜ。■■

written by つよ