Distortion Life

ゲーム開発者つよがエンタメを思考したら発信するブログ

「アサシン・クリード」を観た感想は『素材の味を殺した残念作』だった

かなり前ですが観たんです、劇場で。絶大に観たいワケでもなかったのですが、原作であるゲームがなかなか好きだったので、興味があったんですよね。そして何より、ファスベンダー兄貴が出演しているって事ですから、ちょっと目が眩んだんですね。まさに眩んだとしか云えない出来栄えだったのですが。ネタバレを厭わず好き勝手書きます。まー面白くなかったんですよ、コレが。

基本情報

感想

UBIソフトから発売されている同名ゲームタイトルは既にシリーズ化されていまして、大ヒットしています。まーよく出来たゲームで、設定も秀逸な良作。

 でこのタイトルに心底惚れ込んでたかっつーと、そこまでじゃあなかったんです。実際、最後までクリアしたタイトルはシリーズ中一本もありませんし、買ってさえいません。ファンを名乗るには図々しい限りです。

 しかしまあ、ゲーム開発を生業としている者がスルー出来ない存在感を感じたのは間違いありません。当時はオープンワールド(風)のゲームシステムもまだまだ目新しい時代でしたし、簡単操作で多彩なアクション(笑)がバカスカ飛び出す、ビックリ箱的な側面も異彩を放っていました。

 「え?そんなトコ登れんの?!」

 「こんな場所から落ちたら死ぬわなあ流石にってそう回避する?!」

 「そこわざわざ再現するか?!」

 そんな感想が、ちょっとプレイしただけでも連発してしまうような、独特なゲーム体験だったのです。

アクションは素晴らしかった

最初に褒めておきますよ。アクションシーンは、かなり良かったですね。原作に対するリスペクトも充分に感じられる、なかなかの再現度でした。

 まるでハイエンドなゲーム動画を観ているような気分になって、これは不思議な感覚だなぁと思ったのですが、我ながらなんとも現代的な感想だと思います。

 編集のテンポ感もいい塩梅で、アクション映画を滅多に観ない(正直あまり好きではないので)僕でも、充分楽しめました。

 原作ゲームをプレイしていると、ああこのアクションはあのシーンのな!とニヤニヤ出来るのもイイ感じ。

 ファスベンダー兄貴もいいアクション出来るんですね。天晴れ。

話がタル過ぎる

はい、結論です。アクションだけ、本当にアクションだけは、マジで良いんです。しかし、それ以外の総ての物語進行を司るパートがことごとくタルい、いや超タル過ぎるっつー残念な事態に陥っていました。

 ホント残念。

 変に時間いっぱい使ってアレコレと詰め込みすぎたんでしょうね。気持ちはよく判るしかしやり過ぎだ、と云いたい、監督に。

 もっともっと摘んで、話が多少ペラくなってもいいから映像のインパクトとアクションを軸にして、走り抜けるような作風になっていたら、全然違った評価を獲得し得たと思うんだけどなー。

 元々の作品の色調も暗めなので、アクションシーン以外を観ている時の気持ちが、全然盛り上がりません。

 善悪とは何か?と云った根源的なテーマは目新しくないまでも、料理のやり方次第ではちゃんと物語に入っていけたと思うんですね。しかし本作では、地味に長々と語っている為、アクションで盛り上がった気持ちが、ただただ冷え切っていくだけでした……。

  物語は、一旦終了しつつも続編が制作可能な余白は残していました。

 もう観ませんけどね!

最後に

ゲーム原作の映画はなかなかイイのが出ませんね。もちろんイイのも存在はしていますが、打率は低めかもしれません。ここはひとつ、ピージャクにゼルダでも撮ってもらうしかないんじゃないですかね!■■

『アサシン クリード』(オリジナル・サウンドトラック)

『アサシン クリード』(オリジナル・サウンドトラック)

 

 

 

written by つよ