Distortion Life

ゲーム開発者「つう」がエンタメを思考したら発信するブログ

「SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD」を観た感想は『自分を振り返ってしまう生々しさに、向き合う作品だ』だった

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ハイスタ ドキュメンタリー映画「SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD」
先週映画を観てきました。おじさんパンクス不可避、Hi-STANDARDのドキュメンタリー映画「SOUNDS LIKE SHIT」です。

 僕にとって、バンドのルーツはパンクです。中学生の頃にTHE BLUE HEARTSがデビューしてしまいその音を聴いてしまった事が、後々の人生に大きく影響を及ぼす事となりました。

 何というか、そりゃ影響されても仕方ないよな、って感じです。当時はバンド・ブームの只中でもあったし、僕は吸い寄せられるようにバンドに足を突っ込み、今でも時々はドラムを叩きます。

 そんな僕が大学に籍を置いていた頃に、友人達と散々コピーしていた楽曲群の一部にHi-STANDARDがありました。グランジとメロ・コアが世界を支配していた時期ですね。僕はその後一度音楽の道を志す事になりますが、まあその話はたまにいずれ、として。

 話すと実に長くなるので端折ると、ハイスタは本当に色々な出来事が起こったバンドです。人生そのものがあまりにドラマチックなのです。

 彼等の楽曲は、ストレート、キャッチー、メロディアス、と言葉にすればあまりにチープですが、言葉に出来ない良さが確実に内包されています。敢えて言語化するなら、「何かを始めずにはいられないような、心地よい焦燥感を掻き立てられる」と言った感じでしょうか。

 いい歳のおっさんが何熱くなってんのさと自分で思いますけどね、感じてしまうのだから仕方がないのです。彼等の音楽はずっとそうです。何かを始めたくなる気持ちを必ず連れてくるんです。

 僕はそもそも、そういう気持ちにさせてくれる存在を全面的に肯定し、とても大事にしたいと思っています。何かを始めたくなるような気持ちを感じなくなってじったら、僕はもう終わりだと思っているんでしょう。

 彼等は音楽を創りながら、色々なモノと闘ってきました。その生々しい歴史を焼き付けた映画が本作だったわけです。途中、メンバーが次々と病んでいく話は本当に胸が苦しくなりました。大きくなり過ぎたバンドは、純粋さだけで前進し続ける事が難しくなって行ったんですね。

 規模は全然違うし比較するのもおこがましいですけど、会社を作って社員を雇い、給料を払い続ける事に必死になっていたかつての自分を重ねてしまいます。それでもなんとかイイモノを生み出して世に提供したいと考えていた若者だった自分の気持ちを掘り起こしてしまうのです。

 2時間の記録映画は、僕にとって自分の人生を振り返る時間となりました。

 彼等は紆余曲折の末に、今は活動を再開しています。通り過ぎた過酷な出来事が、彼等の結束をより強めた事にもなったのでしょうが、11年を経て再度同じステージに立とうと決意した彼等の心情を想像すると、なんとも言えない感情が湧きます。

 信頼、依存、疑念、確信、嫉妬、羨望、凡ゆる感情との格闘の中で、再び人生を交わらせたおっさん3人は、実にカッコよかった。過去作はYouTubeでフルアルバムを聴く事が出来るから、興味が湧いたら是非聴いてみて欲しいです。

 デビュー盤が気に入ったら、一気に4thまで楽しめますよ。とりま、名曲をいくつか貼り付けておきます。

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written by つよ