Distortion Life

ゲーム開発者「つう」がエンタメを思考したら発信するブログ

独りきりで観たいホラー映画13選【ネタバレ含】

死霊の白眼、飛び散る肉片、ドス黒い流血。僕は、心根は比較的穏やかじゃないかなと自己評価するのですが小学生の頃からホラー映画にハマっています。

 怖さには、エンタテインメント性があります。稲川先生が仰っていましたけど、怖さだけは何度も何度も思い出す度に楽しめる、最強のコスト・パフォーマンスだそうです。

 笑いや感動は、ある程度慣れる事ができる。

 しかし、心底怖かった映画や怪談は、話の筋やオチを知った後でも、暗闇でその事を思い出せば、何度も怖いわけです。

 僕は、恐怖をエンタメとして楽しみたい派、なんですね。

 だから、オカルティックな話題や心霊スポットには、出来るだけ触れないようにしています。もし本当に何かあったら、楽しめなくなっちゃうからです。

 そんな僕が、怖がる事を出来るだけ最大化して楽しめる映画をオススメしてみようと思います。1人で、部屋の明かりを消して楽しんでいただきたいのです。

01.REC

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まずは比較的新しめの、スペイン産POVの名作ホラーを。

 本作はいわゆるフェイク・ドキュメンタリーというヤツでして、全編ハンディ・カムで撮影されています。

 酔っちゃう人はちょっと辛いかもしれません。

 物語の始まりは例によって明るいのです。

 テレビ局の突撃取材で、ある消防署へ取材に来た女性レポーターと男性カメラマンが、消防士達にインタビューする和やかな雰囲気から始まります。

 当直にも取材を続けていた彼らは、深夜に発生したエマージェンシーに同行する事に。

 消防車に乗れた事に大興奮する女性レポーター、そんな彼女を見た消防士達2人も心が打ち解けていきます。

 現場に到着すると小さなマンションで既に警察官2人が現場入りしていました。2階に住む老婆の部屋から奇声が聞こえるため、近所の住人が心配しています。警官と消防士、カメラマンとレポーターが、老婆の部屋のドアをハンマーで破ります。

 中は全ての灯りが消されていました。

 よく見ると、ヨダレを垂れ流したまま立ち尽くしている老婆が、不気味な呻き声を時こぼしながらこちらを向いているのです。

 ライトを当ててなだめる警官だが、光を極端に恐る仕草を見せる老婆。

 「ダメだ、明かりを消せ!」

 1人の警官がカメラマンに振り返り老婆に背を見せた瞬間、老人とは思えないような異常に機敏な、かつ異常に強い力で警官の首筋を噛みちぎり、ゴア開幕。

 状況が理解できないまま、仲間をなんとか助ける為にもう1人の警官が消防士と共に負傷した警官をマンションの外に運び出そうとすると、マンションのあらゆる出入口が閉鎖されており、外からは警察のアナウンスが聞こえてきます。

 「落ち着いて。君たちを直ぐに出すコトはできない。中で静かにするように。」

 なんだ?ここで何が起こってるんだ?彼らは想像もしなかった局面に巻き込まれていく……。って感じ。面白そうでしょ。

02.IT “それ”が見えたら、終わり

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かのスティーヴン・キング原作の小説がリメイクされました。

 以前のモノは、元々アメリカでテレビ・シリーズとして放送されたものを、日本では前後編それぞれ2時間程度の劇場公開作品に再編集して公開したのでした。

 多くの子供がうすぼんやりと感じていた「ピエロは怖い」という感覚を、強烈にトラウマ刻印した作品でもあります。

 劇中に登場する異形のピエロ「ペニーワイズ」は、27年ごとに出没し子供ばかりを誘拐する謎の怪人。

 この怪人と、彼に立ち向かう子供たちの物語なのです。

 子供時代にペニーワイズと対決した彼らは、27年後再び発生した子供の失踪事件をきっかけに集まります。決着の行方は?って話。

 リメイク版もまた前後編の構成になっているんのですが、後編はまだ制作中で未公開です。今の内に前編を見ておいてくださいね。

 今作でのペニーワイズは最高に楽しいんです。

 劇中彼は、子供たちの恐怖を欲してあらゆる超常的な手段を駆使する事になりますが、これがもはや一発ギャグ化していて秀逸です。恐怖と笑いは常に紙一重だと僕は常々思っていて、正にその事が証明されたなって感じる内容でした。

 物語はそれなりに凄惨な出来事が起こりつつも、友情や成長、自己犠牲などの、胸を掻き毟られるような演出もあって映画作品としてのクオリティがそもそも高いので、色々の人にオススメしたいですね。

03.ライト オフ

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闇は怖いですか?僕は闇が怖くなくなって随分経ちます。ホラー映画が好きになってから、緩やかに闇に対する恐怖感が薄らいでいきました。

 しかし、多くの場合暗闇は恐怖の対象で、エンタメの世界でも巧みに活用され演出の一部として機能しています。この作品はそんな闇の演出を、恐怖の設定に大胆に取り込んだ意欲作です。

 明かりー消した薄暗がり、物の輪郭だけが真っ黒に塗り潰された塊に見えるような環境の時にだけ現れる、謎の存在がいたとしたら?

 簡単に云えばゴーストもののジャンルでして、結局は何故怨みを持つ事になったのか、ゴーストの生前の出来事はどんなものだったのか、といった謎解き要素強めの展開になっていくのは必然だと思います。ただ、そこはオススメしたい要素には含まれていないんです、残念ながら。

 物語はなんと云うか、あくまでオーソドックスな展開とオチで、影からどうやって逃げる?影をどうやって消す?といったトンチ合戦がとにかく楽しいんです。

 影の使い方も、なかなか良く考えられていてまして、何度もニヤリとさせられました。

 気軽に観る事ができるコンパクトさが良いです。予告編だけでもなかなか気になる仕上がりです。

04.ブレア ウィッチ

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1番最初に公開されたのは1999年でした。第1作目のタイトルはPOV大流行の火付け役となった「ブレア ウィッチ プロジェクト」。

 映画公開前にウェブサイトやyoutubeなど多面的なメディア展開を長期間に渡って自作自演し、それが後に公開される映画作品のプロモーションやティザーだとは判らないままに提供されていたという仕掛け、演出が秀逸な、全く新しいタイプのクロス・メディア作品でした。

 その後、POVではないスピン・オフというか続編の「ブレアウィッチ2」と云う、いわゆる劇映画が制作されましたが、1作目の時程は話題にならなかった印象でしたね。

 そして17年後の2016年に正当続編であり、同じくPOV形式で制作されたのが本作です。時代がちゃんと反映されていて、カメラ関連の装備がちゃんと良くなっているのが楽しいです。ドローン・カメラとかね。

 前作では不可思議なエンディングが良くも悪くも印象的で、ラストの評価そのものが作品全体の評価につながっていたように思います。今作は、前作の比べればかなり商品的なエンディングが用意されています。ラスト20分の疾走感は素晴らしいと思いました。

 このテンポ感と恐怖演出の畳み掛けは、1人で観るのみ持ってこいだと思うんですよね。観終わった後で、1人で居る事そのものに怖さを感じる事ができるので、なかなかお得感がありますよ。

05.THE GRUDGE

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日本が誇るホラー映画の名手、清水崇監督のオリジナル作品「呪怨」のハリウッド資本によるリメイク版の方をオススメします。

 リメイクといっても、清水崇監督がメガホンを取っているので、作品が持つ本来的な思想や演出ポイントは変わっていません。これはプロデューサのナイス采配だったなと思います。

 日本で公開済みだった「呪怨」、「呪怨2」の良いところ取りといった感じの内容で、集大成的な意味合いがあったんだろうなと思います。舞台を日本のままにしたのも大正解で、あの忌まわしい一軒家の恐ろしさが最大化された演出を堪能できます。

 一軒家に住んでいる人には、是非とも1人で夜に観てもらいたい一本。

 しばらくは、磨りガラスの向こうが迂闊に見れなくなるし、押入れの襖さえも開くのが躊躇われる程、日本人の生活に何気なく起こりうるシチュエーションをことごとく恐怖演出でコーティングしていますよ。観ている時よりもむしろ、観終わった後にその効果を思い知る名作。

06.ハイテンション

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フランス産ホラー。最初に断っておくと、この作品は人間しか登場しません。つまり、霊的な存在やモンスターなどを扱った作品ではなく、殺人鬼の追跡による恐怖モノなのです。

 ここまでは全て異形による恐怖を紹介してきました。しかし人間だってなかなかに怖いのです。登場人物も全編を通して概ね3人程度で、あとは殺される人々がチラホラ程度。

 この作品はとにかく逃げるシーンが殆どで、つまりメチャクチャ疲れる内容です。多くの作品では、緊張と緩和のルールに従って、ある程度緊迫した展開が続くと、ちゃんと休憩パートに相当するドラマ部分が配置されてきたりするものですが、本作はそんな優しさのかけらもありません。

 ずっと緊張させられっ放し。

 これは明らかに意図した演出だろうし、ソコが本作品のタイトルになった所以なんだろうと思います。つまり観客がずっとハイテンションにさせられるという意味で。

 かなりSっ気の強い監督なのかなと思いますね。

 追われる立場に感情移入しながら観る以上、これも1人で夜に観るのが良いでしょう。あそうそう、大きな丸ノコを使うアイデアって、なかなか今までなかったな、って思いました。

 ホラー映画に対する愛情を感じた作品でもあります。

07.エビデンス 第6地区

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RECやブレア ウィッチ同様、フェイク・ドキュメンタリーものです。くだらないドキュメンタリーを撮影しようと思い立った男性と彼の友人、それぞれの恋人、の計4人で撮影旅行に出かける場面から始まります。

 何気ない会話の中で、段々と4人の間柄が単なる仲良しではない事が見え隠れします。そもそもこの撮影旅行は、全員が乗り気ではないらしいんですね。

 そんな中、旅行先の山道で散策の最中、崖の下に得体の知れない黒い生き物が動いているのを撮影してしまいます。そしてこの頃から、4人の関係は崩れ始めるのです。

 危険な生き物かもしれないから帰ろうと主張する3人と、ドキュメンタリー撮影を続けると言い張る男。4人は段々と険悪な雰囲気になっていきます。

 そして突然帰ろうといっていた友人が失踪してしまうのです。

 1人で帰るわけなどないという恋人は、半ば半狂乱になっていきます。そしてあの黒い生き物が遂に襲いかかってくるわけです。

 彼らは無事に帰れるのか、失踪した友人の安否は……、という展開になっていくんだな、って思いますよね、普通。

 ところが、この物語はとんでもない方向に転がっていきます。この映画も、ラスト20分のドライヴ感が秀逸です。

 あれ?今、何の映画を観ていたんだっけ?と自分の感覚さえも不安定になるほどの超展開は、言葉にできない恐怖を感じさせてくれると思います。マイナーな作品だけど、なかなか気に入っている1本。

08.ホステル

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イーライ・ロス監督の出世作、でしょうか。この作品は当時劇場でも観たのですが、なかなか振り切っていて良いなと思いました。

 女につられて東欧のあるホステルに集められた人々が、無慈悲な拷問や殺戮に巻き込まれていきます。実はこの街、世界中の富裕層限定秘密クラブの拠点で、お金を払って殺人や拷問を楽しむ場所だった、というお話。

 拷問は、欲求を満たす為の行為として描かれるので、容赦のない人体損壊が行われます。痛い描写は、超痛いから覚悟しておいてくださいね。

 その辺りの激痛演出は今回紹介する作品群の中でも先頭集団クラスだと思います。

でも、ただただ凄惨な描写を延々と続けるのではなく、ちゃんとエンタメとしてのスパイスや物語的なカタルシスも用意されていて「流石だ」と膝を打つ事になります。

 1番怖いのは人間、と云う前提が1人で鑑賞するシチュエーションにぴったりなんじゃないかな、と思います。

09.クリーピー 偽りの隣人

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敬愛する黒沢清監督の作品。この映画には、いわゆるグロ描写やゴア表現などが全然ありません。淡々と人間ドラマが展開していきます。

 ただ、登場人物が全員どこか違和感があって、観ている間中ずっと薄気味悪い感覚が消えません。当然ながら舞台も日本なので、日常的に見慣れた雰囲気の世界観に異質なモノが混ざり込む怖さがあります。

 あなたの隣人の事を、あなたはよく知っているでしょうか。

もし知っていたとして、その情報は本当に正しいのでしょうか、そんな懐疑心がジワジワと恐怖心を高めてくれます。

 人は皆必ず心の中に弱さを持っていて、本当はいつでも誰かにすがりたい気持ちで過ごしています。そんな弱みに、ナチュラルにつけ入り、ナチュラルに自分の欲望を満たす事のできる人間が隣人だったとしたら。

 瞬発力は比較的弱いんですけど、後々まで尾を引く粘り気の強い作品です。1人で観るのがオススメ。

10.死霊のはらわた

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今更なオオネタですが、勧めないわけにもいかないから紹介しますね。

 サム・ライミの長編デビュー作にして大出世作の本作は、1980年代に世界中を席巻したスプラッタ・ホラー・ブームの発端といえる作品です。

 残念ながら僕は劇場でリアルタイムに観る事が叶わない世代だったのですが、後から何度も観ました。

 見るからに低予算なのが見え見えでついうっかり気を緩めてしまうかもしれませんが、しっかり怖がらせてもらえるから安心してくださいね。

 恐怖演出やグロテスク表現のアイデアが独創的で秀逸だと思います。

 お金が無くてもアイデア次第ではこんなにも恐ろしい物語を生み出す事ができるのだと、いたく感動しました、僕は。

 死霊との戦いはもちろん怖いのですが、汚い表現の気持ち悪さがより印象に残るかもしれません。殆ど黒色の血液や、千切れた手から噴出する白い液体など、画面の絵作りに徹底したこだわりが垣間見えるんです。

 死ぬまでに観ておきたい1本で、できたら初回は1人で。一軒家ならなおの事ですよ。

11.マーターズ

Martyrs

本作は、ホラーと云うとやや語弊があるかもしれません。ただ、表現される恐怖は、きっと想像の軽く10倍は超えてくると思います。

 物語はかなりシンプルなので敢えて語りません、とにかく怖い作品です。人が人を傷つけ虐げるシーンの辛さったらありませんぞ。初めて観た時は、続けて最後まで観れなかった記憶があります。

 それほどまでに辛い物語と描写。

 そして結局は、人が1番怖いと云う不文律がこの作品にも受け継がれています。この作品だけは、ホラー映画鑑賞に慣れていると自認していない方にはオススメしません。

 むしろ、ホラーとかそう云うの平気だから、と云う方にはチャレンジしてみて欲しいです。人はこんなにも残酷で恐ろしい物語を考えつくのだなと、身震いできると思いますよ。

12.キャビン

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これはいわゆるホラー。しかも結構楽しいやつ。

 人はバンバン殺されるし殺され方も悲惨だったりするものの、なんと云うかカラッとしていて後に残らないキレの良さがあります。

 ホラー映画で定番の展開は、実はこう云う裏がありましたよ、と云った内容ですので、ホラー映画をたくさんご覧になられている人の方が、より楽しめるかもしれません。

 後半の畳み掛け方が素晴らしく、疾走感があってなかなか良いです。特にエレベータのシークエンスは、素晴らしいアイデアだと思います。あのアイデアだけでもこの作品を観る価値はあると云いたいくらいです。

 1人で観ても、そこそこに怖がれて、途中から段々楽しめてしまう優れた作品ですから、気楽に手にとってもらいたいです。

13.遊星からの物体X

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最後は、歴史的名作を紹介しようと思います。ジョン・カーペンター監督の代表作でありホラー映画界の金字塔でもある本作は、とにかく良くできた作品。

 シナリオも良いし、恐怖演出は神がかっているし、クリーチャ・デザインも個性的で、トラウマ級の異形が雰囲気満点で描写されています。

 このへんちくりんな感じは先にも後にもこの作品だけじゃないかと思います。CGのない時代に、よくもこんなアイデアを映像化しようと思ったものですよね。

 素晴らしい作品だから、誰かと一緒でもいいから、死ぬまでに1度は見ておいて欲しいです。想像を裏切ってくれる恐怖描写は、クセになりますよ、きっと。

 とにかく必見。

最後に

いかがでしょう、気になる1本はありましたでしょうか。1人の深夜を恐怖映画で盛り上げてみてはいかが?

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written by つよ