Distortion Life

ゲーム開発者「つう」がエンタメを思考したら発信するブログ

ヤバいアルバム・ジャケット13選

僕の独断でキュレーションしたアルバム・ジャケットを紹介します。僕の偏った音楽的趣味が反映された、汎用性の低い内容になる事は間違いありませんが、音楽の事は一旦忘れてジャケットを単なる絵画、写真、として再評価してみる楽しみを提案してみたいなと、今思いついた次第です。

 今回はヤバいメンバー・ショットを集めてみました。どうヤバいのかは、どうかあなたの目で確かめてください。では、始まり始まり。

01.Taking Over / OVER KILL

Taking Over [12 inch Analog]

スラッシュ第二世代の彼らもすっかり今では大御所の風格をまとっています。OVER KILLがこんなポジションのバンドになるだなんて、誰が想像していたでしょうや。少なくともこのアルバム・ジャケットを観た時点ではそんな事を誰も考えていなかったんじゃないでしょうか。音楽的評価は敢えて避けますけどその内容がどうあれ、そのアルバム・ジャケットをキッカケに新たなファンを獲得できるとは全く思えませんでした、少なくとも僕には。しかし、物好きがこのアルバムにフックしてしまった事を思えば、10周くらい回ってアリ、なのかもしれません。なんでこの格好なんでしょうね……。

02.The Final Countdown / EUROPE

ザ・ファイナル・カウントダウン

このアルバムをわざわざ紹介するのも、今更恥ずかしいんです。超有名曲のThe Final Countdownを冠した出世作ではありますが、なかなか不思議と云うか面白いアルバムなんです。まずこのジャケット。もう世界観がワケわかんないでしょ。何かコンセプト・アルバムのようになっているのかと云えばそういうワケでもなく、なんとなく雰囲気で作っちゃったのかなあ、と云う印象のぼんやり感が味わい深いです。「わかりやすい言葉と絵だけ選手権」の入賞作か?って思いましたか、僕は思いましたよ。因みに収録曲のタイトルがことごとく分かり易い単語でありかつ、ほんのり不思議です。「Ninja」って曲、本当にどうしても収録したかったんでしょうか?まあ何を云ったところで、このアルバムは超売れたのですから、ジャケットが少々不思議でも誰も文句は云わなかったんでしょう。絵がうっすら下手で地味に似てないのもポイント。

03.Pinewood Smile / THE DARKNESS

PINEWOOD SMILE (IMPORT)

最新作のジャケットがなかなかでしたので紹介。彼らも円熟の領域に到達済みで、紆余曲折ありながらも、創作の魂を今も燃やし続けてくれていて、嬉しい限りです。メンバー・チェンジも上手くいったみたいで一安心ですが、楽曲は素晴らしいながらこのジャケットはどうなんだと。彼らはイギリス特有のユーモアが素敵なジェントルで、ライブでもPVでもコミカルなアイデアに溢れています。ギリギリ、いやもう明らかにダサい事をやったりもするものの、彼らのシニカルな笑いに付き合う楽しみも確かにあります、多分。しかし、このジャケットはどうなんだと。彼らを知らないリスナーにどれくらいアピール力があるのか、地味に気になる案件ですね。産毛とか見えてるし。

04.Pleasures Of The Flesh / EXODUS

Pleasures Of The Flesh (Deluxe Edition 2010)

どうしたどうした。スラッシュ・メタルの雄である彼らも、初期にはこんなにお金のかかっていないアルバム・ジャケットを発表してしまっていたんでしね。全員カメラ目線、膝をついた姿勢で綺麗に並んでいるのは、どう見ても素人ぽく感じてしまいます。まあ、素人同然だったのかもしれません、実際に。少なくとも写真撮影の被写体になる事については素人だったんでしょうけど、そんな事は音楽に直接関係ない、とは云えないかもしれません。彼らだと知らなければ、このジャケットを手に取ったかと云えば正直いって自信を持てません。楽曲はいいんですけどね。なんとなく漂うDT感が味わい深いジャケットです。

05.Ace Of Spades / Motörhead

ACE OF SPADES

何かおかしい?と思いましたか。いや、おかしくないおかしくない、はい。いやほんとに?彼らの名盤として有名な本作品は、メタル・リスナーにはお馴染みのジャケットだと思います。あまりに見慣れ過ぎて僕も麻痺していたんですけど、よーく見て欲しいんですよね、なんかやっぱおかしくないですか。まず全員同じポーズ。さりげないようで実は全然自然じゃないと思いませんか。思いますよね、うん思う思う。あと、この写真の世界線がよくわかんないんです。荒野のガンマン的なイメージを目指したでしょうか、でもなんかヘンじゃありませんか?。ロケーションも、よく見ると不思議な場所ですし。もしかしたらスタジオだったのでしょうか。見れば見る程不思議な気持ちになるジャケットだと思うのは、僕だけじゃないハズ、だと思います。敢えて書きますが、音は最高です。

06.Blood Rooted / SEPULTURA

Blood-Rooted

彼らのジャケットも、ほんのりおかしいですよ。トライバルなイメージを強く打ち出した頃でしたので、その事を解って見ればなんとなく部族的なダンスと云うか舞踏をメンバーが並んで披露しているのかなと想像するんですが、それもかなり好意的な解釈かもしれません。何も知らずに見たとしたら、なんのこっちゃ感が満載の写真だと思うんです。なんだか、ハニワ感も漏れてますし。うっすらカワイイかもしれません。サウンドは、なかなかブルータルでカッコいいんですよ。

07.I’m The Man / ANTHRAX

I'm the Man

彼らもまた、いまだに現役で活躍する第一次スラッシュ勢です。と云うかビッグ4の全バンドが現役って事は、驚くべき事実だと思うんですよ、僕としては。で、彼らが、いい感じに調子に乗っているジャケットをピックアップしてみました。スラッシュ勢の中でも、かなり早くからヒップ・ポップへの接近を試みていた彼らの事なので、いわゆるB系の音像やファッションを扱ってきたわけです。だから解る、うんうん解るよその気持ち。ついやりたくなったんでしょうね、きっと。でも、ちょっとビミョーな仕上がりになっちゃったかなあと思いませんか。うっすら勘違いしてる感じが、なんとも愛らしくて嫌いじゃないんですけどね、と一応フォローしておきます。

08.The Pack Is Back / RAVEN

The Pack Is Back

もうね。溢れ出る「やっちまった感」が、あらゆる言語的説明を拒絶していますね。これが本当に当時「イカシテル」写真だったのか今となっては判断できません、いや違う絶対に当時から「やっちまった感」を振りまいていたハズ、だと思います。もしそうでないなら人の美意識や美学という物が、信じるに足る普遍性を獲得できない、と云う事になってしまいますからね。もし友人が「この格好して世間に作品を発表したいんだけどどうかな」と写真を見せながら相談してきたら、僕はなんと答えるでしょうか。作品の内容はストレートで能天気なパーティ・ロックぽい感じ。それはそれでジャケットとかなりギャップがありますから、なかなかにこじらせたセンスなのかもしれません。

09.Still Hungry / TWISTED SISTER

Still Hungry

彼らは、もはやロック、メタルのアイコンとして有名過ぎて、今更いじるのもアレかなあなんて思ったりもします。思ったりすしますけど、このジャケットはなんとも味わいがあると思います。名盤「Stay Hungry」を当時のメンバーがリ・レコーディングして新たな音源として復活させた企画盤が本作です。元のアルバム・ジャケットもかなり物申したい気分にさせられる写真が使われていました。ただメンバー・ショットではないんですよね。で、本作のジャケットは、かつてのグロテスクな(褒め言葉、あ、無理?)化粧時代と収録当時の大人になったメンバーの比較写真になっています。どうしてこんな羞恥プレイを決定したんでしょうか。いや羞恥と云い切るのは失礼でしょうかね。本当に失礼か?まあいいか。とにかく、ジャケットから溢れる「誰得?感」は特筆すべきかなと思ったものですから。

10.Into Glory Ride / MANOWAR

INTO GLORY RIDE

はいキタ。マノウォーです。彼らはいつの時代もブレずに本気過ぎていじりにくいんです。かつてはこんな事やっちゃったよねー、と云う意味ではなく、今もいつまでも、彼らはずっと大体こんな感じです。音はともかく男らしさに満ち満ちていて、雄大かつ大仰です。まあ、ビジュアルと音楽がこんなにマッチしているバンドって実は珍しいかもしれません。

11.Kadavar / KADAVAR

Kadavar

また古臭いアルバムを引っ張り出してきたなあ、と思いましたか。ところが彼らは2010年結成の、まさに今活躍中のバンドです。このアルバム・ジャケットは、2012年発表のEPから。こんなスリーピース・バンドがまだいたのか、と云う事でもなく、実はコレ系のいわゆるストーナー系バンドって、まあまあ賑わっているんですよ。いや、賑わっているは云い過ぎかもしれません、そこそこ登場してきている、って感じです。楽曲は70’sのサバス的なムード。サイケもちょっと入ってますね。あまりに最高なので、興味あるあなたは検索してみてください。もう、完全に見たまんまの音楽を頑固に発表し続けています。こういうストイックさ、大好きです。

12.Hotter Than Hell / KISS

Hotter Than Hell

ここでまさかの彼ら。このジャケットももう何周もしちゃってまして、すっかりカッコいいカテゴリに入ってしまっています、かね。日本語を配するセンスなど、当時はかなりエキセントリックだったんだろうな、って想像しています。にしても、メンバーの配置がアンバランス過ぎやしませんか、この写真は。

13.8-Way Santa / TAD

8-WAY SANTA (DELUXE EDITION)

ごめんね、オチに使って。でも好きですよ(フォロー効果ゼロ)。

最後に

今回のは自分でもなんだかふんわりした仕上がりだったかなって思っています。ただこれだけは云っておくと、全部大好きなバンドで、繰り返し聴いたアルバムばかりではあるんです。何で云い訳しているのかよくわかりませんが、とにかくそういう事です。

written by つよ